代表挨拶

東京小平、神明宮の社ふところにて一般建築塗装の事業を営みます、金井と申します。
当社は、私が昭和62年に独立、創業いたしました金井塗装店に端を発し、今年で35年目を迎えます。
古くは昭和40年代における霞が関ビルや京王プラザホテル等の野丁場での工務から、
都内各所の町場における戸建住宅での工務を通して、志を同じくする仲間らと共に職人集団を組織し、その練度を上げてまいりました。

古くからの職人は、自らの仕事に矜持を持ち、懇意にしてくれる施主様に忠義を尽くすうえでも、納得のいく仕上がりにこだわり、ひとえに誠実な施工にあたっていました。
当社は、その心意気を汲んで、施主様に努めて誠実であることを理念としております。
他方で、新しい技術、新しい情報に対して、常にアンテナを高くし対応していかなければなりません。経験や暗黙知のみに依るのではなく、科学的に検証可能な伝わりやすい営業と施工を、より安価に提供することが求められます。

コスト、仕上がりともに玉石混交の建築塗装の業界において、忠義を全うする古きよき職人のスピリットと、最新の技術や情報を常にアップデートし、より求めやすい施工を実現する姿勢、そんな心技を持ちあわせたハイブリッドな職人集団でありたいと考えています。

大切なご自宅が風雪に耐え、施主様と共に末永く健康でありますよう
腕と心を尽くして参る所存でございます。
どうかご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

私は各地の都市研究が好きで、とりわけ世界一の大都市である東京は、私の最も愛する都市です。いつかはこの果てなく繁茂する都市の一葉を担う仕事がしたい、このように飽かずに思っていました。

東京は世界的にみても、行政の力強い指導のもとトータルデザインされた都市というより、それぞれの街が自律的に息づき拡張している都市です。
ともすれば平成以降いささか乱雑に発展してきた都市ですが、その分、民間の自由な裁量のもと、無数にある不動産業者や建築・建設業者が脈打つ鼓動のように東京首都圏の街を改変させてきました。

他方で、世界最古の王家(皇室)を中枢に抱える日本の首都東京では、街の外容にもその由緒ある歴史や文化が浸透し、その継承が確と行われています。

街の思いを受け継いできた土地建物と、その下で住まう人々の心があってこそ、その由緒に裏打ちされた威厳や気品、慎ましさが現じます。
これはやがて街の凛とした雰囲気を創出し、めぐって私たちの暮らしを住みよくかつ文化的に彩るものです。

弊社ができることは、ほんのささやかなものですが、大都市の極微一端を成す施工を行う矜持があります。とりわけ古い建物に無理なく再び新しい光と艶を呼び返し、単に新しい建物に宿ることのない威厳や慎ましさを築きあらわす、こうした気品ある住まいの創出に関われるならば大変冥利に尽きることです。

そのためには、お客様に選ばれる信頼がなくてはなりません。
お客様の安全、コスト、将来設計などと正面から向き合いながら、ひとえに誠実な仕事を重ねていく。またお客様の大切なご依頼が縁となり、その場所その地域で、街の思いを受け継いでいく。
こうした理念の下で仕上げるまっとうな仕事が、地域に根ざす様々な諸活動とあわせて、信頼を織りなす一糸をひとつひとつ紡いでいく
ものだと思っております。

今後も、このような思いを果たすべく、私自身また弊社社員一同、たゆまず日々研鑽していきます。